Japanese
English
原著
臍部皮膚子宮内膜症の1例—とくに超微細構造について
A Case of Cutaneous Endometriosis of Umbilicus:Electromicroscopic Observation
加藤 英行
1
,
青木 重信
1
,
井上 俊一郎
1
,
荒木 正介
2
Hideyuki KATO
1
,
Shigenobu AOKI
1
,
Shunichiro INOUE
1
,
Masasuke ARAKI
2
1自治医科大学皮膚科教室
2自治医科大学解剖学教室
1Department of Dermatology, Jichi Medical School
2Department of Anatomy, Jichi Medical School
pp.959-964
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202718
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
47歳,女性の臍部皮膚内膜症を報告した.組織学的に2つの異なったstageが観察された.特に電顕所見では繊毛細胞と分泌細胞が観察され,真の子宮内膜組織と考えられた.臨床的には月経周期に一致した出血や疼痛,腫瘤の増大はなく,いわゆるsilent typeである.臍部に発生した本症は,血行性もしくはリンパ行性に転移移植されたとする説が有力である.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.