Japanese
English
症例報告
臍部子宮内膜症の1例
A case of umbilical endometriosis
吉田 雄一
1
,
占部 和敬
1
,
板倉 英潤
1
,
師井 洋一
1
,
古賀 哲也
1
,
古江 増隆
1
Yuichi YOSHIDA
1
,
Kazunori URABE
1
,
Eijun ITAKURA
1
,
Yoichi MOROI
1
,
Tetsuya KOGA
1
,
Masutaka FURUE
1
1九州大学大学院医学研究院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Faculty of Medical Sciences,Kyusyu University
キーワード:
臍部腫瘤
,
Sister Mary Joseph's nodule
,
皮膚子宮内膜症
,
腫瘍マーカー
Keyword:
臍部腫瘤
,
Sister Mary Joseph's nodule
,
皮膚子宮内膜症
,
腫瘍マーカー
pp.466-468
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100707
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47歳,女性.2000年5月頃より臍部に発赤,圧痛が出現.初診時,臍部に径2cm大の表面乳頭状,弾性硬の淡褐色腫瘤を認めた.腫瘍マーカーCA19-9およびCA125が上昇していたため,悪性腫瘍の臍部転移(いわゆるSister Mary Joseph's nodule)を疑い全身精査を施行したが異常は認められなかった.病理組織学的には真皮下層に腺腔構造を認め,臍部子宮内膜症と診断した.腹腔鏡検査にて腹腔内にも子宮内膜症病変を認めたため,ゴナドトロピン放出ホルモン誘導体投与による治療を開始し,約1年間ホルモン療法を継続した.腫瘍はやや縮小したものの残存し,効果が不十分であったため,最終的には外科的全切除を施行した.
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