Japanese
English
原著
全身性鞏皮症における色素沈着及び脱失について—表皮メラノサイトの態度
Cutaneous Pigmentation and Depigmentation in Progressive Systemic Scleroderma: Especially on Epidermal Melanocytes
堀 嘉昭
1
,
中林 康青
2
,
飯島 正文
2
,
土田 哲也
2
,
久木田 淳
2
Yoshiaki HORI
1
,
Yasuharu NAKABAYASHI
2
,
Masafumi IIJIMA
2
,
Tetsuya TSUCHIDA
2
,
Atsushi KUKITA
2
1東京大学医学部附属病院分院皮膚科
2東京大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, University of Tokyo, Branch Hospital
2Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.1063-1068
発行日 1980年11月1日
Published Date 1980/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202331
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
全身性鞏皮症の色素沈着(増強)部及び色素脱失部の組織化学的,電子顕微鏡的観察によって,色素沈着部では表皮メラノサイトの胞体は大きく,樹枝状突起はよく発達し,ゴルジ体もよく発達しており,メラノソームの産生は極めて活発である.一方,色素脱失部ではドーパ反応陽性の表皮メラノサイトは極度に減少ないし完全に消失し,電顕的に観察すると,僅かに残存する表皮メラノサイトのメラノソームの産生は減少し,表皮ケラチノサイト内melanosome complexは全く消失しているか,あってもごく少数であった.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.