Japanese
English
原著
Relapsing Polychondritis—とくにその免疫病理学的所見について
Relapsing Polychondritis, with Special Reference to Its Immunopathological Findings
田村 晋也
1
,
木村 俊次
1
,
多島 新吾
1
,
長島 正治
1
Nobuya TAMURA
1
,
Shunji KIMURA
1
,
Shingo TAJIMA
1
,
Masaji NAGASHIMA
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
pp.73-77
発行日 1979年1月1日
Published Date 1979/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202010
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Relapsing polychondritisの71歳女子例を報告した,検査所見で血沈亢進,γ—グロブリン高値,抗核抗体64倍陽性及び尿中酸性ムコ多糖総量増加を認めた.組織学的に軟骨組織の変性破壊および周囲に形質細胞を混える細胞浸潤を示した.粘液多糖類染色にて病変部軟骨にムコ多糖類の減少を認めた.螢光抗体直接法にて変性しつつある軟骨細胞の核周囲の空隙にIgG,C3陽性.間接法では全て陰性であった.治療としてDDS 100mg/日より始めたが無効のため,プレドニゾロン20mg/日投与したところ著明に軽快.漸減中止するも現在再燃を認めない.本症における従来の螢光抗体法的所見を総括し,本症の病因に自己免疫機転が関与するとする説を支持した.
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