原著
Keratoma Hereditarium Mutilans
木村 鈴代
1
,
斉藤 隆
1
,
朝田 康夫
1
Suzuyo KIMURA
1
,
Takashi SAITO
1
,
Yasuo ASADA
1
1関西医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kansai Medical University
pp.829-835
発行日 1978年10月1日
Published Date 1978/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201960
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典型的な皮膚所見を呈し,濃厚な家族内発症がみられたKeratoma hereditarium mutilansの25歳男子例を報告すると共に,1929年のVohwinkel1)の報告以来,我々が蒐集し得た外国の19例および本邦の2例について考察した.上記21例中,女子が15例であった.ほとんどの例では,幼児期に手掌足蹠にびまん性蜂窩状角化が発症し,4〜5年後には,指趾の絞扼および断指趾をきたしている.また,家族内発症がみられる例,および皮膚所見以外の合併症を伴った例が多く認められた.
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