Japanese
English
研究と報告
Muリズムの家族出現
Familial Occurrence of the Mu Rhythm
越野 好文
1
,
大塚 良作
1
Yoshifumi Koshino
1
,
Ryosaku Otsuka
1
1金沢大学医学部神経精神医学教室
1Dept. of Neuropsychiat., Kanazawa Univ. School of Med.
pp.243-250
発行日 1973年3月15日
Published Date 1973/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201995
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(1)Muリズムを有する患者29人の家族47人(父;13人,母;26人,同胞;8人)の脳波記録を行なった。
(2)発端者以外に他に少なくとも1人以上のMuリズムを有する家族構成員が認められたのは14家族であった。
(3)同胞ならびに両親と比較的多勢の家族構成員の脳波を記録できた12家族のうち8家族に発端者以外にもMuリズムを有する人がいた。
(4)父親では13人中1人のみにMuリズムを認めた。母親では26人中12人に,同胞では8人中5人にMuリズムを認め,この両者にMuリズムの出現が多いことが知られた。
(5)Muリズムは遺伝によって規定されるものが多く,その遺伝形式として常染色体優勢遺伝を考えた。
(6)脳波パターンの家族出現・遺伝について文献的考察を加えた。
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