Japanese
English
原著
金療法が奏効した尋常性天疱瘡の1例
A Case of Pemphigus Vulgaris Successfully Treated with Cold Compounds
斎藤 隆
1,2
,
野口 房子
1
,
朝田 康夫
1
Takashi SAITO
1,2
,
Fusako NOGUCHI
1
,
Yasuo ASADA
1
1関西医科大学皮膚科学教室
2倉敷中央病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kansai Medical University
pp.451-456
発行日 1978年6月1日
Published Date 1978/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201904
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54歳,主婦,7年前より尋常性天疱瘡の診断のもとにステロイドで治療を受けていたが,初診の約2カ月前に感冒に罹患し,その後,カゼ薬を内服したところ,皮疹が増悪したため来院した.当時,両口角部には疣贅状の病変部もあり,この部は組織学的に増殖性天疱瘡と診断した.入院4日目より金療法を開始したところ,症状は徐々に改善し,水疱も全く出現しなくなった.金療法中止後約5カ月の現在も皮疹の発生は全くみらねていないが,なお経過を観察中である.
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