Japanese
English
原著
ジューリング疱疹状皮膚炎を思わせた天疱瘡の1例
A CASE OF PEMPHIGUS PRESENTING AS DERMATITIS HERPETIFORMIS DUHRING
吉川 田鶴恵
1
,
西岡 清
1
Tazue YOSHIKAWA
1
,
Kiyoshi NISHIOKA
1
1関西医科大学皮膚科
1Department of Dermatology, Kansai Medical School
pp.893-896
発行日 1975年10月1日
Published Date 1975/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201500
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激痒を伴つた再発性水疱形成が,9年来みられた47歳女子の症例を報告した.水疱は,躯幹・四肢にみられ,紅斑状に環状に配列する比較的小型のもので,検査上,軽度の好酸球増多,ヨードカリ貼布試験陽性で,ジューリング疱疹状皮膚炎を疑わせるものであつた.皮膚生検像で,棘融解性水疱を認め,また,血中に,抗細胞間物質抗体を検出しえた.文献上,"acantholytic herpetiform dermatitis"あるいは,"mixed bullous disease"に相当する症例と考えられるが,あえてその名称を用いず,天疱瘡の亜型にすぎぬものと考えた.
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