Japanese
English
原著
毛細血管拡張性肉芽腫—単純性血管腫に併発した多発性病巣
GRANULOMA TELANGIECTATICUM : THE MULTIPLE LESIONS ARISING ON PORTWINE STAIN
赤井 昭
1
Sho AKAI
1
1県立ガンセンター新潟病院
1Department of Dermatology, Prefectural Cancer Center Niigata Hospital
pp.209-213
発行日 1975年3月1日
Published Date 1975/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201405
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生下時から被髪頭部に単純性血管腫が存在し,思春期に至つてそこに湿疹様変化が加わり,やがて毛細血管拡張性肉芽腫の多発を見るに至つた症例を報告した.病理組織学的に腫瘤性病巣基底部においても腫瘤部におけると同様に内皮胞細の増殖ないし毛細血管の増生と肉芽腫性胞細浸潤像が軽度ながら見られた.また文献的にも単純性血管腫に毛細血管拡張性肉芽腫が合併する場合その腫瘤性病巣は多発する傾向を有することがわかる.したがって血管腫に毛細血管拡張性肉芽腫を併発した病巣の治療に当つては血管腫の範囲全体の剔除が望ましいと老える.
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