Japanese
English
原著
血管肉腫の1例
A CASE OF ANGIOSARCOMA
加藤 礼三
1
,
上野 賢一
1
,
大見 尚
1
,
高橋 秀東
1
Reizo KATO
1
,
Kenichi UYENO
1
,
Takashi OHMI
1
,
Hideharu TAKAHASHI
1
1東京医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tokyo Medical collegc
pp.215-220
発行日 1975年3月1日
Published Date 1975/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201406
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74歳女の頭部に発生した浸潤局面ないしは丘疹で,再発も頭部にのみ限局していて,緩慢な経過をたどる.組織学的に管腔形成部と非管腔形成部からなる腫瘍構成であり,電顕的には両者とも細胞質には,微細線維と,pinocytotic vesiclesが著明であり脈管由来性の腫瘍と思われる.また管腔形成部の周囲に筋線維様微細線維をもつ細胞群があり,外皮細胞から平滑筋細胞への移行型と思われる.
本症例は,臨床的に川田1)の分類によるWilson—Jones型と考えられる.
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