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綜説
皮膚科領域における非特異エステラーゼの組織化学
HISTOCHEMICAL STUDY OF NONSPECIFIC ESTERASE IN HUMAN SKIN
川田 陽弘
1,2
,
森 俊二
1,2
,
林 懋
3
Akihiro KAWADA
1,2
,
Shunji MORI
1,2
,
Tsutomu HAYASHI
3
1東京大学医学部分院皮膚科
2現順天堂大学医学部皮膚科
3東京大学医学部皮膚科
2Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
3Department of Dermatology, Faculty of Medicine, The University of Tokyo
pp.251-258
発行日 1969年3月1日
Published Date 1969/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200475
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I.はじめに
健常の皮膚ならびに各種の皮膚病変についての非特異エステラーゼ(nonspecific esterases)の組織化学は既にFindlay6)(1955),Montagna13)(1955),Steigleder-Löffer16)(1956),Steigle-der-Schultis17)(1957),Wells23)(1957),三浦11)(1959,1964),菅原19)(1960)などによつて検討されてきており,またBraun-Falco1)(1956)は角化異常に,田中21)(1958)は脂腺につき本酵素の組織化学を検索している。その後に至り,主としてBraunsteinら3,4)(1958,1962),細田7),Lennertら9)(1962)の研究によつてこの染色法が細網内皮系の細胞の増殖症の観察,診断に有用なことが明らかになつてきた。そこで著者らは最近数年間種々の皮膚皮患について,改めて同酵素の組織化学を検討してみたので,その成績を総括的に報告することにする。
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