Japanese
English
図譜・286
銀症
Argyria
小幡 宏子
1
,
水野 信行
1
Hiroko OBATA
1
,
Nobuyuki MIZUNO
1
1東京大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, The University of Tokyo
pp.244-245
発行日 1969年3月1日
Published Date 1969/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200473
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患者 57歳の家婦。5〜6年来下痢気味て,コロイド銀及び塩化銀を含有する止瀉剤を内服していた。はじめのうちは月に3〜4回内服する程度であつたが,約9ヵ月前から殆んど連日内服を続けていた。半年位前から鼻唇溝部の色素沈着に気づいた。
現症 稍々やせていて,下痢の傾向があり,胃下垂を証明する。その他の理学的所見には異常がない。顔面,頸囲,前腕伸側などの日光の当る場所が青褐灰色て,眼囲,鼻唇溝でとくに濃い(第1図)。また指趾の爪半月部(第2図),歯齦縁にも青灰色の色素沈着を認める。
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