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薬剤
Phenyl-11-Iodo-10-Undecynoateによる白癬の治験
CLINICAL EVALUATION OF PHENYL-11-IODO-10-UNDECYNOATE ON DERMATOPHYTOSIS
田沼 葏
1
,
矢口 秀男
1
Shigeru TANUMA
1
,
Hideo YAGUCHI
1
1順天堂大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
pp.1189-1192
発行日 1967年11月1日
Published Date 1967/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200243
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I.緒言
脂肪酸類が白癬に有効なことは1938年Peck等1)2)の報告以来知られているが,わが国でも,戦後はウンデシレン酸および,その誘導体についての研究や,治療への応用がさかんに行われている。
さきに上野等3)4)は10-undecynoic acidの末端のエチニル水素をヨードで置換した11-iodo-10-undecynoicacidを合成し,さらにそのPhenyl esterであるphenyl-11-iodo-10-undecynoateを開発した。これらの薬剤は従来のウンデシレン酸およびウンデシレン酸誘導体に比し,より高い抗菌価と実験白癬に対するすぐれた効果が認められている。またこれら薬剤の臨床成績についても幾つか発表されている5)6)7)8)9)。
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