Japanese
English
増刊号特集 最近のトピックス2014 Clinical Dermatology 2014
3.新しい検査法と診断法
爪病変のダーモスコピー
Dermoscopic examination of nail
宇原 久
1
Hisashi UHARA
1
1信州大学医学部皮膚科学
1Department of Dermatology, Shinshu University School of Medicine, Matsumoto, Japan
キーワード:
ダーモスコピー
,
爪
,
爪甲色素線条
,
悪性黒色腫
,
強皮症
Keyword:
ダーモスコピー
,
爪
,
爪甲色素線条
,
悪性黒色腫
,
強皮症
pp.72-77
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103974
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 爪の色素性病変の診断には経時的な観察が必要であるため,画像保存が必須となる.早期悪性黒色腫を疑う最も重要なポイントは,年齢(成人),線条が単指(趾)のみ,爪の基部と先端で色調や幅が異なっている(特に基部のほうが先端より所見が多彩である場合)点である.小児の爪の色素線条はしばしば幅が広く,爪の破壊,爪周囲皮膚の色素斑を伴い,悪性黒色腫に似た所見を示すことがあるが,基本的には経過観察とする.ダーモスコピーによる爪上皮の血管形態と出血の有無の確認は強皮症と関連疾患の診断に有益である.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.