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増刊号特集 最近のトピックス2014 Clinical Dermatology 2014
1.最近話題の皮膚疾患
ブロム疹の再訪
Bromoderma revisits
中山 由美
1
Yumi NAKAYAMA
1
1倉敷成人病センター皮膚科
1Department of Dermatology, Kurashiki Medical Center, Kurashiki, Japan
キーワード:
ブロム疹
,
臭化物
,
炎症性サイトカイン
Keyword:
ブロム疹
,
臭化物
,
炎症性サイトカイン
pp.20-26
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103963
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要約 1歳,男児.難治性てんかんにて加療中,両頰部・左足背に膿瘍を伴った結節が多数出現し,徐々に増大,肉芽腫性局面を形成した.病理組織学的所見では,表皮肥厚,表皮内膿瘍,真皮に好中球浸潤を認めた.細菌,真菌,抗酸菌培養はすべて陰性であった.血清臭化カリウム(KBr)は1,833μg/mlと高値であり,ブロム疹と診断した.内服中であったKBrを中止し,プレドニゾロン(PSL)内服加療を開始したところ,発症から約6週間後に紅斑局面は消退した.壊疽性膿皮症同様,皮疹の形成,進行に重要な役割があると考え,経過中の炎症性サイトカインを測定した.
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