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ブロムイオン(Br—)
関口 光男
1
1日本大学板橋病院臨床検査部
pp.244-245
発行日 1988年3月1日
Published Date 1988/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204437
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水分平衡,浸透圧調節,酸-塩基平衡をつかさどっている血清中の主要な陰イオンは,おおよそ100mEq/lの塩素イオン(C1-)と27mEq/lの重炭酸イオン(HCO3-)である.さらに1〜2mEq/lの硫酸イオン(SO42-),リン酸イオン(HPO42-)が存在し,いずれも生理的に不可欠なイオンである.そのほかに約0.05mEq/lとごとく微量のブロムイオン(Br-)が存在する,このイオンの生理的な必要性は定かではなく,おそらく不必要な微量元素の一つと考えられている.したがって,血清中のBr-濃度が上昇するときは,なんらかの形で外界からの摂取によるものと推察されている.
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