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特集 乾癬治療の達人を目指す
症例報告
再発性環状紅斑様乾癬の1例
Recurrent Annular Erythema-like Psoriasis
岩崎 文
1
,
白井 浩平
1
,
川内 康弘
1
Aya IWASAKI
1
,
Kohei SHIRAI
1
,
Yasuhiro KAWACHI
1
1東京医科大学茨城医療センター,皮膚科(主任:川内康弘教授)
キーワード:
再発性環状紅斑様乾癬
,
recurrent annular erythema-like psoriasis
,
circinate and annular pustular psoriasis
Keyword:
再発性環状紅斑様乾癬
,
recurrent annular erythema-like psoriasis
,
circinate and annular pustular psoriasis
pp.1561-1564
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000975
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72歳,女性。7年前より体幹に軽度の瘙痒を伴う環状紅斑の出没を繰り返していた。初診時,前胸部,腹部,股部に落屑性環状紅斑が多発していた。病理組織像で,過角化,表皮突起の棍棒状の肥厚,顆粒層消失,角層内の微小膿瘍など乾癬の所見を示したことから,再発性環状紅斑様乾癬と診断した。ステロイド・ビタミンD3配合剤の外用のみで皮疹はコントロール可能であった。再発性環状紅斑様乾癬は,膿疱性乾癬(汎発型)診療ガイドライン上,汎発性膿疱性乾癬からは除外されているが,病理組織学的所見やIL36RN遺伝子変異の報告などからは,尋常性乾癬と膿疱性乾癬の両方にまたがる病型と考えられる。
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