Japanese
English
原著
再発性環状紅斑様乾癬の臨床的特徴
Clinical features of recurrent circinate erythematous psoriasis
玉川 理沙
1
,
益田 浩司
1
,
加藤 則人
1
,
岸本 三郎
1
Risa TAMAGAWA
1
,
Koji MASUDA
1
,
Norito KATOH
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学
1Dermatology,Graduate School of Medical Science Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
再発性環状紅斑様乾癬
,
膿ほう性乾癬
,
尋常性乾癬
,
海綿状膿ほう
,
好中球遊走能
Keyword:
再発性環状紅斑様乾癬
,
膿ほう性乾癬
,
尋常性乾癬
,
海綿状膿ほう
,
好中球遊走能
pp.604-609
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100742
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要約 患者は20~60歳,男性1名,女性4名.既往は膿ほう性乾癬が1例,ほう疹状膿痂疹が1例,尋常性乾癬が3例.そのうち2例は薬剤内服を契機に発症した.体幹四肢に環状紅斑があり,紅斑の辺縁には小膿ほうが環状に配列し,襟状鱗屑がみられた.個疹は2~3週で消退し,次々と新しい皮疹が出現した.またその期間は発熱などの全身症状はなかった.組織学的所見では角層下に好中球性膿ほう,軽度表皮肥厚があり,その辺縁にKogoj海綿状膿ほうを伴う症例と伴わない症例があった.治療はエトレチナート内服4例,シクロスポリン内服3例,メソトレキセート内服1例が行われた.治療開始後5例とも皮疹の新生は減少し,徐々に軽快したが,上気道炎症状時,妊娠時,月経前に皮疹が増悪する傾向がみられる.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.