Japanese
English
特集 角化症・炎症性角化症
セクキヌマブが有効であった再発性環状紅斑様乾癬の1例
Recurrent Annular Erythema-like Psoriasis Successfully Treated with Secukinumab
浅井 令奈
1
,
百瀬 まみ
1
,
梅澤 慶紀
1
,
朝比奈 昭彦
1
Reina ASAI
1
,
Mami MOMOSE
1
,
Yoshinori UMEZAWA
1
,
Akihiko ASAHINA
1
1東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座(主任:朝比奈昭彦主任教授)
キーワード:
再発性環状紅斑様乾癬
,
Kogoj海綿状膿疱
,
抗IL-17A製剤
Keyword:
再発性環状紅斑様乾癬
,
Kogoj海綿状膿疱
,
抗IL-17A製剤
pp.1537-1542
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002202
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74歳,女性。初診3年前から四肢に紅斑が出現し,近医でステロイド外用治療を行っていたが軽快と増悪を繰り返していた。初診時,四肢・体幹に,軽度浮腫性で環状を呈し,膜状の鱗屑を伴う紅斑を散在性に認めた。初診1年後,下腿の紅斑の辺縁に小膿疱が出現した。病理組織学的にKogoj海綿状膿疱を認め,再発性環状紅斑様乾癬と診断した。抗ヒスタミン薬,ステロイド外用薬,活性型ビタミンD3外用薬で治療を行ったが,難治であったためセクキヌマブを開始したところ,皮疹は著明に改善し,約2年間寛解を維持している。再発性環状紅斑様乾癬は,各種外用療法,内服療法に抵抗性を示す場合があり,生物学的製剤は有用な治療選択肢となりうる。
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