Japanese
English
症例報告
クロマイ膣錠®によるsystemic contact dermatitis
Systemic contact dermatitis due to chloramphenicol vaginal tablet
高河 慎介
1
,
音山 和宣
1
,
横関 博雄
1
,
西岡 清
1
Shinsuke TAKAGAWA
1
,
Kazunobu OTOYAMA
1
,
Hiroo YOKOZEKI
1
,
Kiyoshi NISHIOKA
1
1東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
クロマイ腟錠®
,
systemic contact dermatitis
Keyword:
クロマイ腟錠®
,
systemic contact dermatitis
pp.994-996
発行日 1999年11月1日
Published Date 1999/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903047
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55歳,女性.7年前にクロマイ軟膏®による接触皮膚炎の既往あり.薬剤性肝障害にて入院加療中,子宮筋腫の疑いにて産婦人科を受診した.同日夕方,両臀部より粟粒大の鮮紅色丘疹が集蔟する紅斑局面が出現し,徐々に全身に拡大した.臨床症状,治療経過より薬疹を疑い,使用薬剤の中止にて皮膚症状の改善をみた.使用薬剤のパッチテスト,スクラッチテストを施行したが陽性所見は得られなかった.経過中,産婦人科再診時に同様の紅斑が出現し,受診時の処置を検討したところ,いずれもクロマイ腟錠®使用後に症状が出現したことが判明した.パッチテストにて腟錠,原末ともに陽性,リンパ球刺激試験陽性を示したため,クロマイ腟錠®によるsvstemic contact dermatitisと診断した.
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