Japanese
English
特集 よくみる疾患 common skin disease
臨床例
クロラムフェニコール膣錠によるsystemic contact dermatitisの2例
Two cases of systemic contact dermatitis due to chloramphenicol vaginal tablet
久保田 由美子
1
Yumiko Kubota
1
1福岡山王病院皮膚科
1Department of Dermatology, Fukuoka Sanno Hospital
キーワード:
systemic contact dermatitis
,
クロラムフェニコール
,
クロラムフェニコール膣錠
,
パッチテスト
Keyword:
systemic contact dermatitis
,
クロラムフェニコール
,
クロラムフェニコール膣錠
,
パッチテスト
pp.288-291
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000001988
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・クロラムフェニコール(CP)膣錠とCP軟膏に感作され,CP膣錠で1日以内に誘発された痒みの強い全身の紅斑を生じたsystemic contact dermatitis(SCD)の2例を経験した.
・いずれも,CP膣錠のDLSTは陽性.患者1のパッチテストでは,臨床症状と同様,貼布直後より,痒みと紅斑を生じた.さらに7年後,再燃し,誘発試験陽性で,診断確定した.
・座薬や膣錠などの粘膜からの吸収を目的とした薬剤は患者の使用の自覚が乏しいことが多いが,SCDの皮疹は特徴的なので,本症を念頭に置いて問診する必要がある.
(「症例のポイント」より)
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