Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1993
III 新しい検査法と診断法
香粧品皮膚炎の貼布試験
Patch testing in cosmetic dermatitis
松永 佳世子
1
Kayoko MATSUNAGA
1
1藤田保健衛生大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Fujita Health University School of Medicine
キーワード:
香粧品皮膚炎
,
貼布試験
,
アレルゲン
,
接触皮膚炎
,
アレルギー
Keyword:
香粧品皮膚炎
,
貼布試験
,
アレルゲン
,
接触皮膚炎
,
アレルギー
pp.88-94
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900887
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貼布試験はアレルギー性接触皮膚炎の診断と治療に必要かつ最も有用な検査方法である.香粧品の貼布試験としては48時間閉鎖貼布する単純貼布試験,光アレルギーを確認するための光貼布試験,刺激性のある製品の湿疹反応やアレルギー性接触蕁麻疹の原因をテストするオープンテストがある.問診により原因製品を推定し,これを漏れなく持参させ適切な方法を選択し,適切な濃度と基剤で貼布する.同時に化粧品アレルゲンを貼布することにより原因アレルゲンを推定する.陽性の製品が判明した場合は成分パッチテストにより原因成分を確定し,これを含まない製品を選定し,使用可能な香粧品を予知パッチテストによって確認し使用テストする.香粧品は日常使用する石鹸やシャンプーなどの必要欠くべからざる製品も多く,使用可能な製品を選定することが皮膚炎再発予防に不可欠である場合が多い.本稿ではこれら香粧品貼布試験の実際について述べる.
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