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特集 最近のトピックス2011 Clinical Dermatology 2011
1.最近話題の皮膚疾患
血管炎診療ガイドラインのポイント
Executive summary about the guideline for vasculitis
勝岡 憲生
1
Kensei KATSUOKA
1
1北里大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology,School of Medicine,Kitasato University,Sagamihara,Japan
キーワード:
Chapel Hill分類
,
ANCA関連血管炎
,
皮膚白血球破砕性血管炎
,
診療アルゴリズム
Keyword:
Chapel Hill分類
,
ANCA関連血管炎
,
皮膚白血球破砕性血管炎
,
診療アルゴリズム
pp.20-23
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102887
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要約 2008年,日本皮膚科学会は初の試みである血管炎診療ガイドラインを提示した.ガイドラインは,現在の医療状況に基づき,血管炎・血管障害に関する診療上の疑問点・問題点を取り上げ,それらに対する具体的な解説と治療指針を示している.冒頭に対象となる血管炎全体の診療アルゴリズムを示し,次に取り上げた各疾患の主たる問題点をClinical Question(CQ)として列挙し,CQに対する「推奨文」を作成し,各推奨文の「推奨度」をエビデンスに基づいてAからDまでに分類している.各推奨文の後には「解説」を設け,その根拠となる文献を取り上げている.すべてを簡潔に網羅する診療アルゴリズムの作成は実質上困難であり,ガイドラインではANCA陽性か否かという明解な切り口を設定している.課題は多いが,ポイントを理解すれば,日常診療の手助けとなり,血管炎の診療・研究の発展に寄与するものとなるでなろう.
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