Japanese
English
症例報告
嚥下障害をきたした肺小細胞癌合併皮膚筋炎の1例
A case of dermatomyositis complicated by lung cancer with dysphagia
宮地 千尋
1
,
門馬 文子
1
,
紺野 隆之
1
,
鈴木 民夫
1
Chihiro MIYAJI
1
,
Fumiko MONMA
1
,
Takayuki KONNO
1
,
Tamio SUZUKI
1
1山形大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Yamagata University, Yamagata, Japan
キーワード:
皮膚筋炎
,
肺小細胞癌
,
嚥下障害
,
悪性腫瘍
Keyword:
皮膚筋炎
,
肺小細胞癌
,
嚥下障害
,
悪性腫瘍
pp.1054-1058
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103483
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要約 71歳,男性.5か月前より顔面,両手背に掻痒を伴う紅斑と両上肢の挙上困難が出現し,嚥下障害もみられた.当科初診時,上眼瞼,頰部,鼻背,前胸部に紅斑,両側肘頭に角化性紅斑,手指背側関節面にGottron徴候,爪囲紅斑を認めた.また血液生化学検査でProGRP 204pg/ml,NSE 139.4ng/mlと高値であった.CTで腫大した右鎖骨上窩リンパ節を認め,生検により肺小細胞癌の転移と判明した.皮膚筋炎に悪性腫瘍の合併を示唆する所見として嚥下障害が指摘されており,当科での皮膚筋炎27例における嚥下障害と悪性腫瘍合併の有無を検討した.その結果,7例に嚥下障害を認め,そのうち5例で悪性腫瘍の合併がみられた.
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