Japanese
English
原著
コレステロール塞栓症20例の検討
Cholesterol crystal embolism:Clinical findings of 20 cases
和田林 幹央
1
,
加藤 陽一
1
,
小沢 広明
2
Mikio WADABAYASHI
1
,
Yoichi KATO
1
,
Hiroaki OZAWA
2
1岡崎市民病院皮膚科
2岡崎市民病院臨床検査科
1Department of Dermatology,Okazaki Municipal Hospital,Okazaki,Japan
2Department of Clinical Laboratory,Okazaki Municipal Hospital,Okazaki,Japan
キーワード:
コレステロール塞栓症
,
コレステリン結晶
,
腎不全
Keyword:
コレステロール塞栓症
,
コレステリン結晶
,
腎不全
pp.200-204
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102829
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要約 2年間に当院で発生したコレステロール塞栓症20例について検討した.年代別では70歳代が最多で平均年齢は73歳で,男性が18例を占めた.発症は10~12月に多かった.基礎疾患として糖尿病を17例に認めた.血管内操作や抗凝固薬,大動脈瘤などが誘因と考えられるもののほか特発性の例もあった.皮膚症状は19例,腎機能障害は19例,中枢神経症状は2例,好酸球増多は11例に認めた.治療はプレドニゾロンの投与などを行った.1年生存率は70%であった.皮膚症状,皮膚生検は本症の診断においてきわめて重要で,皮膚科医の果たす役割は大きい.
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