Japanese
English
症例報告
炎症性辺縁隆起性白斑の1例
A case of inflammatory vitiligo with raised borders
山田 陽子
1
,
小林 美和
1
,
中村 元信
1
,
戸倉 新樹
1
Yoko YAMADA
1
,
Miwa KOBAYASHI
1
,
Motonobu NAKAMURA
1
,
Yoshiki TOKURA
1
1産業医科大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,University of Occupational and Environmental Health,Kitakyushu,Japan
キーワード:
白斑
,
炎症性辺縁隆起性白斑
,
アトピー性皮膚炎
Keyword:
白斑
,
炎症性辺縁隆起性白斑
,
アトピー性皮膚炎
pp.107-110
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103165
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要約 75歳,女性.喘息の既往がある.幼小時より皮膚の乾燥があり,皮膚炎を繰り返している.約5年前より体幹,四肢の掻痒が増悪し,一部に色素脱失を伴ってきたため当科を受診した.腰部を中心に手拳大までの白斑が認められ,白斑の辺縁には落屑性紅斑が周堤状に配列していた.また同時に,手背,下腿前面には紅斑,結節,苔癬化局面がみられ,顔面を含む全身に掻痒を伴う乾燥性丘疹が散在していた.特徴的な臨床像および病理組織所見より,成人型アトピー性皮膚炎に伴った炎症性辺縁隆起性白斑と診断した.局所へのnarrow band UVB照射と外用治療経過中にアトピー性皮膚炎の一時的な悪化がみられた.紅斑は消失したが,白斑は残存している.
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