Japanese
English
症例報告
剣創状強皮症,尋常性白斑を合併したSjögren症候群の1例
A case of Sjögren syndrome complicating scleroderma en coup de sabre and vitiligo vulgaris
黒坂 良枝
1
,
本田 まりこ
1
,
新村 眞人
1
Yoshie KUROSAKA
1
,
Mariko HONDA
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,The Jikei University School of Medicine
キーワード:
Sjögren症候群
,
尋常性白斑
,
剣創状強皮症
,
線状強皮症
,
限局性強皮症
Keyword:
Sjögren症候群
,
尋常性白斑
,
剣創状強皮症
,
線状強皮症
,
限局性強皮症
pp.262-264
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101180
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51歳,女性.剣創状強皮症,汎発性尋常性白斑とSjögren症候群を合併した1例を経験した.剣創状強皮症の精査にて抗核抗体陽性,抗SS-A抗体,抗SS-B抗体陽性,RF陽性と血清免疫学的異常が判明した.口腔内,眼乾燥症状があることから,Sjögren症候群を疑い口唇小唾液腺生検,耳下腺造影,Schirmer試験を施行しSjögren症候群と診断した.また以前よりみられていた尋常性白斑は自己免疫性機序が想定されている汎発型(古賀のA型)であり,3疾患の合併は単なる偶発的なものではなく,ともに自己免疫学的機序を基盤として発生したものと考えられた.
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