Japanese
English
症例報告
弾性線維腫の1例
A case of elastofibromadorsi
東野 俊英
1
,
浅野 千賀
1
,
岩崎 純也
1
,
阿部 浩之
1
,
青木 繁
1
,
藤本 典宏
1
,
小林 孝志
1
,
多島 新吾
1
Toshihide HIGASHINO
1
,
Chika ASANO
1
,
Junya IWASAKI
1
,
Hiroyuki ABE
1
,
Shigeru AOKI
1
,
Norihiro FUJIMOTO
1
,
Takashi KOBAYASHI
1
,
Shingo TAJIMA
1
1防衛医科大学校皮膚科学教室
1Department of Dermatology,National Defense Medical College,Tokorozawa,Japan
キーワード:
弾性線維腫
,
本州出身
,
肩甲骨下
Keyword:
弾性線維腫
,
本州出身
,
肩甲骨下
pp.939-941
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102746
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要約 弾性線維腫は九州・沖縄に多く,重労働歴のある中高年女性の肩甲骨下部に好発する疾患であり,環境的要因と遺伝的要因の両者がその発生に関わっていると推測される.今回,われわれは大阪府出身で重労働経験がない老年女性の左肩甲骨下に生じた弾性線維腫の1症例を経験した.臨床所見は脂肪腫に類似し,本人が違和感を訴えており,全身麻酔下で摘出術を行った.弾性線維腫は無症候性のものが相当数存在すると考えられるが,症状があれば手術適応があると考えられた.MRI所見は特徴的なものが多く,自験例では術前にMRIによる検討を加えることのできなかったことが反省点であった.
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