Japanese
English
症例報告
背部弾性線維腫の1例
A case of elastofibroma dorsi
吉田 益喜
1
,
市橋 淳子
1
,
成田 智彦
1
,
川原 繁
1
,
川田 暁
1
Masuki YOSHIDA
1
,
Junko ICHIHASHI
1
,
Tomohiko NARITA
1
,
Shigeru KAWARA
1
,
Akira KAWADA
1
1近畿大学皮膚科
1Department of Dermatology,Kinki University School of Medicine,Osaka-Sayama,Japan
キーワード:
背部弾性線維腫
,
肩甲下部
Keyword:
背部弾性線維腫
,
肩甲下部
pp.935-938
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102745
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 68歳,男性の左肩甲下に生じた背部弾性線維腫の1例を経験した.初診日の3年前から左肩甲下部に腫瘤があり近医を受診し,治療目的で当科を受診した.左肩甲下部に肩関節外転で明瞭になり内転で消退する大きさ8×6cmの弾性硬の腫瘤があった.局麻下で腫瘍を摘出した.CTと病理組織学的所見と特異な臨床的所見から背部弾性線維腫と診断した.背部弾性線維腫は皮膚科の診療でみられることは少なく比較的稀な疾患であるが,一度経験すると次の診療から生検しなくても臨床的特徴と画像検査で比較的容易に診断がつく.今回,背部弾性線維腫の診断について考察したので報告した.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.