Japanese
English
症例報告
ニコチン酸アミドが奏効した持久性隆起性紅斑
A case of erythema elevatum diutinum treated with nicotinamide
武井 怜子
1
,
津田 達也
1
,
山西 清文
1
Ryoko TAKEI
1
,
Tatsuya TSUDA
1
,
Kiyofumi YAMANISHI
1
1兵庫医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Hyogo College of Medicine,Nishinomiya,Japan
キーワード:
持久性隆起性紅斑
,
ニコチン酸アミド
,
治療
,
好中球
Keyword:
持久性隆起性紅斑
,
ニコチン酸アミド
,
治療
,
好中球
pp.117-120
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102507
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要約 85歳,男性.初診1か月前より背部,両手首に自覚症状を欠く浸潤性紅斑が出現.頸部,両上肢伸側,両足背にも拡大したため,当科を受診.背部からの皮膚生検で真皮上層に好中球主体の稠密な細胞浸潤と核破砕像を伴い,周囲には膠原線維の増生を認めた.以上より,持久性隆起性紅斑と診断した.高齢であり,貧血,腎機能障害の合併を考慮し,ニコチン酸アミド200mg/日の投与を行った.投与2か月後より浸潤性紅斑は徐々に消退し,8か月後には色素沈着のみとなった.
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