Japanese
English
症例報告
高齢者に生じ潰瘍を伴ったアナフィラクトイド紫斑の1例
An aged case of anaphylactoid purpura with severe ulceration
米田 雅子
1
,
落合 宏司
1
,
清金 公裕
1
,
森脇 真一
1
Masako KOMEDA
1
,
Hiroshi OCHIAI
1
,
Kimihiro KIYOKANE
1
,
Shinichi MORIWAKI
1
1大阪医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Osaka Medical College,Takatsuki,Japan
キーワード:
アナフィラクトイド紫斑
,
胃癌
,
壊死性皮膚潰瘍
,
高齢者
Keyword:
アナフィラクトイド紫斑
,
胃癌
,
壊死性皮膚潰瘍
,
高齢者
pp.113-116
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102506
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要約 70歳,女性.既往歴に胃癌がある.2008年1月初旬左下腿に紫斑が出現し,紫斑は両下腿前面に黒色,黄色の壊死組織を伴う大小不規則な潰瘍に進展した.病理組織学的には真皮上層に血管周囲性の炎症性細胞浸潤と核破砕像を認め,蛍光抗体法にて血管壁にC3の沈着が観察されたため,本症例をアナフィラクトイド紫斑と診断した.今回の症例が重篤な壊死性皮膚潰瘍を形成したことに関して,その詳しい機序は不明であるが,患者が高齢であったこと,悪性腫瘍(胃癌)を合併していたことなどとの関連が示唆された.
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