Japanese
English
原著
2007年に当院で経験した成人麻疹49例の検討
49 cases study of adult measles in 2007
種瀬 朋美
1
,
大井 三恵子
1
Tomomi TANESE
1
,
Mieko OI
1
1中野総合病院皮膚科
1Division of Dermatology,Nakano General Hospital,Tokyo,Japan
キーワード:
成人麻疹
,
primary vaccine failure
,
secondary vaccine failure
,
修飾麻疹
,
2007年成人麻疹流行
Keyword:
成人麻疹
,
primary vaccine failure
,
secondary vaccine failure
,
修飾麻疹
,
2007年成人麻疹流行
pp.452-457
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102337
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要約 2007年は成人麻疹が流行し社会的問題となった.当科を3~7月までに受診した49例の臨床所見,検査所見について検討した.入院症例は26例であった.診断は臨床症状により行い,非典型的な症例の診断についてはEIA法による麻疹IgM抗体の上昇を確認した.皮疹は修飾麻疹の7例を除いていずれも典型的であった.Koplik斑を認めたものは49例中35例,入院症例26例において異型リンパ球出現を認めた.入院症例において,有熱期間は平均8.2日,肝機能障害は26例中18例であった.平均26.7歳と発症の中心は20歳台であり,小児期にワクチン接種を施行したものでも発症していた.皮膚科医の果たす役割として,修飾麻疹を麻疹として診断し報告すること,およびワクチン複数回接種を推進することが重要である.
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