Japanese
English
症例報告
マラセチア間擦疹の1例
A case of Malassezia intertrigo
許 美穂
1
,
北見 由季
1
,
香川 三郎
1
,
飯島 正文
1
Miho KYO
1
,
Yuki KITAMI
1
,
Saburo KAGAWA
1
,
Masafumi IIJIMA
1
1昭和大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Showa University School of Medicine,Tokyo,Japan
キーワード:
マラセチア間擦疹
,
Pityrosporum orbiculare型胞子
Keyword:
マラセチア間擦疹
,
Pityrosporum orbiculare型胞子
pp.156-158
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102215
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要約 68歳,男性.約5年前より両陰股部に自覚症状のない皮疹が出現した.近医皮膚科でステロイド外用薬やリラナフタートクリーム外用で加療したが軽快しなかったため,当科を受診した.両陰股部に示指頭大までのわずかに鱗屑を付着する暗紅褐色斑が散在,融合していた.KOH直接鏡検は陰性だったため,プロピオン酸アルクロメタゾン軟膏外用を開始したが,軽快しなかった.外用を一時中止したところ,褐色斑の粃糠様鱗屑が目立つようになったため,パーカーKOHで鏡検を施行し,Pityrosporum orbiculare型優位の胞子を多数確認し,マラセチア間擦疹と診断した.ケトコナゾールクリーム外用を行い,軽快した.
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