Japanese
English
症例報告
基剤成分セタノールによる接触皮膚炎の1例
A case of contact dermatitis due to cetanol as the vehicle
今井 慎
1
,
若森 健
2
,
小西 啓介
3
Makoto IMAI
1
,
Takeshi WAKAMORI
2
,
Keisuke KONISHI
3
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学
2済生会滋賀県病院皮膚科
3京都市立病院皮膚科
1Department of Dermatology,Kyoto Prefectural University of Medicine,Kyoto,Japan
2Division of Dermatology,Saiseikai Shiga Hospital,Rittou,Japan
3Division of Dermatology,Kyoto City Hospital,Kyoto,Japan
キーワード:
接触皮膚炎
,
抗真菌薬
,
セタノール
,
ステアリルアルコール
Keyword:
接触皮膚炎
,
抗真菌薬
,
セタノール
,
ステアリルアルコール
pp.963-965
発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102154
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要約 8歳,男児.近医皮膚科にて足白癬に対し,ニゾラール ®クリームを処方された.1か月間使用したが悪化し,ペキロン ®クリームに変更してもさらに悪化したため,同剤も中止した.ラミシール ®錠内服に変更したが症状は改善しないため,中止した.当科にて接触皮膚炎として治療したところ,軽快した.皮疹軽快後,パッチテストを施行した.ニゾラール ®クリームに陽性であったが,他の抗真菌薬でも陽性反応を認めた.そこで,成分パッチテストを施行したところ,基剤成分のセタノールに陽性反応を示した.また,ステアリルアルコールを含む抗真菌薬にも交叉反応がみられた.
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