Japanese
English
症例報告
光線力学療法が有効であった日光口唇炎の2例
Two cases of actinic cheilitis improved by photodynamic therapy
小泉 直人
1
,
井上 和之
1
,
花田 圭司
1
,
加藤 則人
1
,
岸本 三郎
1
Naoto KOIZUMI
1
,
Kazuyuki INOUE
1
,
Keiji HANADA
1
,
Norito KATOH
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学
1Department of Dermatology,Graduate School of Medical Science,Kyoto Prefectural University of Medicine,Kyoto,Japan
キーワード:
光線力学療法
,
日光口唇炎
,
complete response
,
整容面
Keyword:
光線力学療法
,
日光口唇炎
,
complete response
,
整容面
pp.811-814
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101767
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要約 症例1:60歳,男性.初診の約1か月前より右下口唇に疼痛を伴う紅斑とびらんが出現した.市販薬を塗布したが軽快しないため,当科を受診した.症例2:66歳,男性.2003年春頃より下口唇に紅斑が出現した.次第に亀裂,出血を認めるようになった.他院でステロイド外用薬を処方されていたが,軽快しないため,2003年12月に当科を受診した.いずれの症例も皮膚生検で日光口唇炎と診断し,光線力学療法(PDT)を施行した.症例1では80J/cm2,100J/cm2で2回照射,症例2では50J/cm2,80J/cm2,80J/cm2で3回照射した.両例とも著明な皮疹の改善と病理組織像で異型細胞の消失が確認され,症例1ではcomplete responseであると考えられた.整容面において,外科的な治療が行いにくい日光口唇炎の症例に対して,PDTは有用であると考えられた.
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