Japanese
English
症例報告
マタタビアレルギーの3例
Three cases of allergy due to Actinidia polygama
石川 博康
1
,
島貫 美和
1
,
門馬 節子
2
Hiroyasu ISHIKAWA
1
,
Miwa SHIMANUKI
1
,
Setsuko MOMMA
2
1山形県立中央病院皮膚科
2もんま内科皮ふ科医院
1Division of Dermatology, Yamagata Prefectural Central Hospital, Yamagata, Japan
2Momma Internal Medicine and Dermatology Clinic, Yamagata, Japan
キーワード:
マタタビ
,
食物アレルギー
Keyword:
マタタビ
,
食物アレルギー
pp.705-707
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102081
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要約 症例1:64歳,女性.マタタビの葉の油炒めを食べたところ,翌日から全身に固定疹に類似した多型滲出性紅斑が出現した.乾燥マタタビ(葉)がDLST陽性を示し,マタタビアレルギーと診断した.症例2:33歳,女性.マタタビの葉のテンプラやおひたしを食べた翌日に,左手背など以前に生じたときと同一部位に紅斑を生じた.症例3:57歳,女性.マタタビの葉のおひたしを食べた後で,右手関節など前回と同一部位に固定疹様の紅斑を生じた.マタタビは虫瘤の実がマタタビ酒として重用されるが,葉の食用は一部地域の食文化であるためか,今までアレルギーの報告はない.3例とも治癒後に色素沈着を残す固定疹様の臨床経過をたどっている.
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