特集 小児科領域のクリニカルパス
アレルギー疾患
白川 清吾
1
1同愛記念病院小児科
キーワード:
クリニカルパス
,
食物アレルギー
,
気管支喘息
,
チーム医療
,
患者教育
Keyword:
クリニカルパス
,
食物アレルギー
,
気管支喘息
,
チーム医療
,
患者教育
pp.1279-1286
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000194
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アレルギー疾患では,食物アレルギーや気管支喘息など診療ガイドラインの改定に伴い,標準的な診断や治療が示されている.とくに,食物経口負荷試験は手順や観察項目など標準化しやすく,クリニカルパスを導入している施設が多い.一方,気管支喘息はガイドラインで,医療機関での喘息発作に対する薬物療法プランが示されているが,小児科医の多くは患者の個別性を重視する傾向があり,かつ感染症などの合併も多いため,必ずしもクリニカルパス導入は進んでいない.しかし,クリニカルパスは医療の質やコスト面でのメリットだけでなく,チーム医療の推進や患者教育にも有用であり,今後アレルギー疾患においてもパス導入が進むことが期待される.
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