Japanese
English
症例報告
多発性皮膚平滑筋腫の1例
A case of multiple piloleiomyoma
福井 奈央
1
,
東 耕一郎
1
,
森脇 真一
1
,
清金 公裕
1
Nao FUKUI
1
,
Koichiro HIGASHI
1
,
Shinichi MORIWAKI
1
,
Kimihiro KIYOKANE
1
1大阪医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka Medical College, Takatsuki, Japan
キーワード:
多発性皮膚平滑筋腫
Keyword:
多発性皮膚平滑筋腫
pp.1092-1094
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101840
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要約 70歳,女性.既往歴に糖尿病,高脂血症,子宮筋腫がある.15年前より左上肢に7個の自覚症状のない小結節に気付き,最近,小結節が右上肢,前頸部にも出現してきた.液体窒素による凍結療法は無効であった.初診時2006年11月,左肘頭周囲,右上肢,前頸部に赤褐色,弾性硬の小結節が多発していた.皮膚生検組織のHE染色では,真皮上層から中層にかけて比較的境界明瞭な線維性腫瘍を認めた.特殊染色では,α-SMA,Desmin,Vimentin陽性,Masson trichrome染色では赤色,elastica van Gieson染色では黄色に染色された.以上より,多発性皮膚平滑筋腫と診断した.
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