Japanese
English
症例報告
臀部に生じたclear cell acanthomaの1例
A case of clear cell acanthoma arising on the buttock
福井 奈央
1
,
清原 忠彦
1
,
大津 詩子
1
,
森脇 真一
1
,
清金 公裕
1
Nao FUKUI
1
,
Tadahiko KIYOHARA
1
,
Utako OTSU
1
,
Shinichi MORIWAKI
1
,
Kimihiro KIYOKANE
1
1大阪医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka Medical College, Takatsuki, Japan
キーワード:
clear cell acanthoma
,
臀部
Keyword:
clear cell acanthoma
,
臀部
pp.828-830
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102117
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要約 70歳,男性.約20年前より右臀部やや下方に紅色小結節を認めていた.皮疹は徐々に増大し,最近になり疼痛が出現してきたため,2006年12月当科を受診した.初診時,右臀部に小指頭大の表面に鱗屑を付着した圧痛を伴う紅色結節を認めた.病理組織学的所見では,表皮は肥厚し,病変部と正常部の境界は明瞭であった.腫瘍を構成する細胞は大型のケラチノサイト様細胞で,その胞体は正常部のケラチノサイトと比較すると淡明で,核に異型性はなかった.また,軽度の細胞間浮腫と少数の好中球の侵入がみられた.真皮の毛細血管は軽度拡張し,リンパ球浸潤がみられた.腫瘍細胞はジアスターゼ消化性periodic acid Schiff染色陽性であった.Clear cell acanthomaと診断した.
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