Japanese
English
症例報告
外陰癌術後に生じたacquired lymphangiomaの1例
A case of acquired lymphangioma after the operation of vulvar carcinoma
近藤 亨子
1
,
増井 友里
1
,
金子 健彦
1
Kyoko KONDO
1
,
Yuri MASUI
1
,
Takehiko KANEKO
1
1同愛記念病院皮膚科
1Department of Dermatology, The Fraternity Memorial Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
acquired lymphangioma
,
外陰癌
Keyword:
acquired lymphangioma
,
外陰癌
pp.1089-1091
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101839
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要約 77歳,女性.63歳時に外陰扁平上皮癌に対し広汎性外陰摘出術,両側リンパ節郭清術を施行された.術後より下肢に浮腫あり.65歳頃より外陰部に外方に突出する小結節が多数出現した.病理組織像では真皮乳頭層から真皮浅層にかけて1層の内皮細胞をもつ拡張した大小種々の管腔構造を認めた.免疫組織化学染色ではD2-40陽性,第Ⅷ因子陰性であり,acquired lymphangiomaと診断した.自験例は外陰癌術後2年と短い期間で皮疹が出現したことが特徴的であった.術後や外傷後に発症する良性腫瘍であることから,低侵襲でQOL改善を重視した治療を選択すべきと考えた.
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