Japanese
English
症例報告
Human papilloma virus (HPV)60陽性であった指腹に生じた表皮囊腫の1例
Presence of human papilloma virus 60 in an epidermal cyst developing in the finger pulp
芳賀 貴裕
1
,
奥山 隆平
2
,
江川 清文
3
,
相場 節也
2
Takahiro HAGA
1
,
Ryuhei OKUYAMA
2
,
Kiyofumi EGAWA
3
,
Setsuya AIBA
2
1米沢市立病院皮膚科
2東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野
3熊本大学大学院医学薬学研究科皮膚機能病態学
1Division of Dermatology,Yonezawa City Hospital,Yonezawa,Japan
2Department of Dermatology,Tohoku University Graduate School of Medicine,Sendai,Japan
3Department of Dermatology,Kumamoto University Graduate School of Medicine,Kumamoto,Japan
キーワード:
表皮囊腫
,
指腹
,
外傷
,
HPV60
,
エクリン汗管
Keyword:
表皮囊腫
,
指腹
,
外傷
,
HPV60
,
エクリン汗管
pp.911-913
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101792
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 57歳,男性.約30年前より調理師として働いている.6年前に,右手第Ⅰ指指腹に鶏眼様の皮疹が生じ,液体窒素による冷凍凝固術を施行された.1か月前から,同部が腫れ痛みを伴うようになった.表面に異常はみられず,皮下に結節を触れた.病理組織学的には,線維性の厚い被膜に覆われた表皮囊腫であった.in situ hybridizationでHPV60が陽性であることから,囊腫発生にHPV60が関与していることが示唆された.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.