Japanese
English
症例報告
広基性表皮囊腫の1例
A case of slightly pedunculated epidermal cyst
新井 貴子
1
,
鹿田 祐子
1
,
鈴木 拓
1
,
大西 誉光
1
,
渡辺 晋一
1
Takako ARAI
1
,
Yuko SHIKADA
1
,
Taku SUZUKI
1
,
Takamitsu OHNISHI
1
,
Shinichi WATANABE
1
1帝京大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Teikyo University School of Medicine
キーワード:
表皮囊腫
,
epidermal cyst
,
広基有茎性
,
皮膚伸展性
Keyword:
表皮囊腫
,
epidermal cyst
,
広基有茎性
,
皮膚伸展性
pp.967-969
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100834
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要約
49歳,女性.3年前より項部中央に自覚症状のない米粒大の丘疹が出現し徐々に増大した.病変は15.7×12.8mm,高さ8.0mmの楕円球状の広基性結節で,表面は平滑でやや灰青色調で毛細血管の拡張を伴っていた.組織は表皮嚢腫で,結節の頂部では被覆表皮および嚢腫壁ともに著明に圧排伸展されていたが,基部では嚢腫の伸展は著明でなく下床の真皮も軽度に圧排されている程度だった.自験例や文献の組織所見から有茎性もしくは広基性表皮嚢腫の発生要因は主に皮膚の伸展性に起因するものと推測された.
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