Japanese
English
症例報告
指腹に生じた皮膚線維腫の1例
A case of acral dermatofibroma
望月 麻紀
1
,
相場 節也
1
,
高橋 和宏
1
,
田上 八朗
1
Maki MOCHIZUKI
1
,
Setsuya AIBA
1
,
Kazuhiro TAKAHASHI
1
,
Hachiro TAGAMI
1
1東北大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
皮膚線維腫
Keyword:
皮膚線維腫
pp.262-263
発行日 1995年3月1日
Published Date 1995/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901473
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- Abstract 文献概要
51歳,男性.初診の約1年前に左手第3指末節指腹の黒色の皮疹に気づいた.その後徐々に拡大したため当科初診し,その時点では,径8mmの黒色結節を形成していた.被角血管腫を疑い切除したところ,組織学的に皮膚線維腫の像を呈した.免疫染色ではfactor XIIIa陽性,CD34陰性であった.皮膚線維腫の掌蹠,指腹発症例の報告は私たちの調べた限りでは過去に2例であり,極めて稀である.さらに自験例のように二次的な変化が加わった場合には他の疾患,とくに悪性黒色腫のような悪性疾患との鑑別が重要である.
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