Japanese
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特集 紅皮症の考え方と捉え方
臨床例
逆説的反応で乾癬性紅皮症を呈し,寛解後に落葉状天疱瘡を呈した例
A case of pemphigus foliaceus following remission of psoriatic erythroderma as a paradoxical reaction
向井 秀樹
1,2
,
安部 美穂
2
,
福田 英嗣
1
Hideki Mukai
1,2
,
Miho Abe
2
,
Hidetugu Fukuda
1
1東邦大学医療センター大橋病院皮膚科
2皮膚科呉クリニック
1Department of Dermatology, Toho University Ohashi Medical Center
2Dermatology Go Clinic
キーワード:
逆説的反応(paradoxical reaction)
,
乾癬性紅皮症
,
落葉状天疱瘡
Keyword:
逆説的反応(paradoxical reaction)
,
乾癬性紅皮症
,
落葉状天疱瘡
pp.152-155
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003314
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・悪化した尋常性乾癬に対して,ウステキヌマブ(UST)で加療したが投与ごとに皮膚症状は悪化する逆説的反応を生じ,3回目投与で乾癬性紅皮症を呈した.
・入院加療で大幅に改善し,入院後半からシクロスポリン(CyA)3mg/kg/日の内服を開始.
・退院後,皮膚症状をみながらCyAを減量するも,高血圧や血清クレアチニン(Cre)値上昇が認められ,アプレミラスト2錠/日に変更.
・アプレミラスト内服6週後に,PASI 100クリアの寛解導入そして維持療法を継続.その後,体幹部にびらんを伴う紅斑が出現し,皮膚生検と血清デスモグレイン(Dsg)1抗体価上昇より,落葉状天疱瘡と診断.ステロイド内服で現在寛解維持している.
(「症例のポイント」より)
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