Japanese
English
治療
エナント酸テストステロン局注が奏効した外陰部硬化性萎縮性苔癬の1例
A case of lichen sclerosus et atrophicus successfully treated with intradermal testosterone enanthate injection
相澤 浩
1
Hiroshi AIZAWA
1
1相澤皮フ科クリニック
1Aizawa Clinic of Dermatology, Chofu, Japan
キーワード:
硬化性萎縮性苔癬
,
色素脱出
,
エナント酸テストステロン
,
アンドロゲン
Keyword:
硬化性萎縮性苔癬
,
色素脱出
,
エナント酸テストステロン
,
アンドロゲン
pp.469-471
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101683
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要約 55歳,女性.外陰部の掻痒を伴う白色硬化性の局面を主訴に受診した.組織学的に硬化性萎縮性苔癬と診断し,外陰病変部に1ml中にエナント酸テストステロン250mgを含有するテストビロン・デポー(R)の皮下注射を,4か月間で計8回(エナント酸テストステロン総量1,000mg)施行した.治療後には自覚症状の掻痒の改善と著明な色素脱出の改善を認めた.組織学的には真皮上層の浮腫の消失,膠原線維の増生を認め,副作用は生じなかった.本症に対するテストステロンの皮下注療法は,その副作用を考えると慎重な観察が必要であるが,本症の治療法の1つになりうると考えられた.
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