特集 外陰部・肛囲の皮膚病(女性)
臨床例
外陰部硬化性萎縮性苔癬より生じた有棘細胞癌
樽谷 勝仁
1
,
妻野 知子
2
,
岡田 みどり
3
,
中川 幸延
3
1近畿中央病院皮膚科
2近畿中央病院形成外科
3大阪大学大学院医学系研究科情報統合医学皮膚科学教室
キーワード:
硬化性萎縮性苔癬
,
有刺細胞癌
,
鼠径リンパ節転移
Keyword:
硬化性萎縮性苔癬
,
有刺細胞癌
,
鼠径リンパ節転移
pp.929-932
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000204
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症例のポイント・ 外陰部に生じた有棘細胞癌(squamous cellcarcinoma:SCC)を経験した.・ 周囲に硬化性萎縮性苔癬(lichen sclerosuset atrophicus:LSA)が存在し,LSAを発生母地としたものと考えられた.・ 右鼠径リンパ節転移を認めたため腫瘍全切除および右リンパ節廓清術を行った.・ 同時にLSAも切除した.以後ペプロマイシンを用いた化学療法を行ったが術後約6カ月で左鼠径リンパ節に転移を認めたため,左鼠径リンパ節郭清を行った.・ 以後3年6カ月経過した現在まで腫瘍の再発,転移を認めていない.
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