Japanese
English
症例報告
結節性病変を形成したコレステロール結晶塞栓症の1例
A case of cholesterol crystal embolism with nodular lesion
田中 掌子
1
,
濱崎 洋一郎
1
,
籏持 淳
1
,
山﨑 雙次
1
Shoko TANAKA
1
,
Yoichiro HAMASAKI
1
,
Atsushi HATAMOCHI
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Dokkyo University School of Medicine, Tochigi, Japan
キーワード:
コレステロール結晶塞栓症
,
結節
,
膠原線維肥厚
Keyword:
コレステロール結晶塞栓症
,
結節
,
膠原線維肥厚
pp.20-22
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101556
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要約 78歳,男性.既往歴に高血圧,心房細動,糖尿病,肺癌がある.初診の1か月前より右第1趾に空豆大の疼痛を伴い,表面に潰瘍を呈する結節が出現した.皮膚生検では,膠原線維の肥厚,増生および小血管にコレステロール結晶の裂隙を認め,コレステロール結晶塞栓症と診断した.生検後,局所処置などで治療したが肺癌のため死亡した.コレステロール結晶塞栓症において結節を生じることは比較的稀と考え,若干の考察を加えて報告する.
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