Japanese
English
症例報告
結節性紅斑様皮疹を伴ったサルコイドーシスの1例
A case of sarcoidosis with erythema nodosum-like eruption
古市 恵
1
,
牧野 輝彦
1
,
松浦 知子
1
,
高島 秀樹
1
,
諸橋 正昭
1
Megumi FURUICHI
1
,
Teruhiko MAKINO
1
,
Tomoko MATSUURA
1
,
Hideki TAKASHIMA
1
,
Masaaki MOROHASHI
1
1富山医科薬科大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Faculty of Medicine,Toyama Medical and Pharmaceutical University,Toyama,Japan
キーワード:
サルコイドーシス
,
皮膚サルコイド
,
結節性紅斑様皮疹
Keyword:
サルコイドーシス
,
皮膚サルコイド
,
結節性紅斑様皮疹
pp.651-653
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101511
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要約
44歳,男性.4年前より胸部X線写真で異常陰影を認めていた.その後,労作時呼吸困難と2~3cm大の自覚症状を伴わない浸潤性紅斑が下腿に出現した.血液検査では血算,生化学で異常を認めず,アンギオテンシン変換酵素(ACE),リゾチームも正常であった.胸部CT上,両側肺門部リンパ節腫脹(BHL)と上肺野に結節影がみられ,気管支肺胞洗浄(BAL),経気管支肺生検(TBLB)では異常所見はなかった.病理組織学的所見では非乾酪性類上皮細胞性肉芽腫が真皮中層から脂肪織にかけて多数散見され,周囲にLanghans型多核巨細胞が認められた.胸部所見と合わせサルコイドーシスと診断した.呼吸器症状があり,胸部画像検査で浸潤影の拡大傾向がみられたため,プレドニゾロン(PSL)30mgの内服治療を行った.呼吸器症状は軽快し,皮疹は速やかに色素沈着となった.
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