Japanese
English
症例報告
表皮嚢腫より発生した有棘細胞癌の1例
A case of squamous cell carcinoma arising from an epidermal cyst
寺澤 直子
1
,
奥田 良治
1
Naoko TERASAWA
1
,
Ryoji OKUDA
1
1社会保険京都病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kyoto Social Insurance Hospital
キーワード:
表皮嚢腫
,
有棘細胞癌
,
粉瘤
,
悪性化
Keyword:
表皮嚢腫
,
有棘細胞癌
,
粉瘤
,
悪性化
pp.1037-1039
発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903761
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39歳,男性.15年前より左臀部に皮下腫瘤が存在し,徐々に増大してきたため当科を受診.初診時,左臀部に8×7cm大の皮下腫瘤を認めた.組織は嚢腫様構造を呈し,嚢腫壁は顆粒層を有する正常な表皮様構造の部分と,異型性を有する有棘細胞様細胞が真皮内および嚢胞内に増殖している部分が連続して認められ,表皮嚢腫より発生した有棘細胞癌と診断した.明らかなリンパ節転移は認めなかった.本邦報告47例を検討し,その臨床的特徴について若干の統計的考察を加えて報告する.
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