Japanese
English
臨床経験
手根管内痛風結節の1例
Tophus in the Carpal Tunnel : A Case Report
中山 潤一
1
,
山崎 京子
1
,
藤原 朗
1
,
栗原 章
1
,
井口 哲弘
1
,
佐藤 啓三
1
,
笠原 孝一
1
,
松本 英裕
1
Junichi Nakayama
1
1神戸労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe Rosai Hospital
キーワード:
tophus
,
痛風結節
,
carpal tunnel
,
手根管
,
surgical treatment
,
手術療法
Keyword:
tophus
,
痛風結節
,
carpal tunnel
,
手根管
,
surgical treatment
,
手術療法
pp.1055-1058
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908406
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抄録:症例は30数年前より痛風と診断されていた65歳の男性で,手関節掌側部の痛風結節の切除術を受けたが再発し来院した.手指の運動制限と母指球の萎縮を認め手術を施行した.手根管内の浅指屈筋腱周囲および腱内に尿酸結晶が沈着し,腱自体が膨隆して一塊となり痛風結節を形成していた.浅指屈筋腱は不全断裂の状態であったため,部分切除を要した.術後,手指の運動および母指球の萎縮は改善した.痛風結節の治療としては,まず内科的に血中尿酸のコントロールを行うが,本症例のように機能障害や神経圧迫症状を伴う場合には外科的治療が必要である.
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